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お魚図鑑、カマス科
2023/03/13

カマス科

カマス科

スズキ目カマス科に分類される魚類の総称です。カマス科はカマス属のみ1属で構成され、オニカマスなど少なくとも21種がいます。バラクーダという英名でも知られています。すべて海水魚で、太平洋・インド洋・大西洋の熱帯・亜熱帯域に幅広く分布します。主に沿岸域に生息し、サンゴ礁や岩礁の周囲で群れを形成し、活発に泳ぎ回ります。食性は魚食性で、イワシなど他の魚類を貪欲に捕食します。

それではプーケット、シミランで見られるカマス科のお魚をご紹介します。

オニカマス

オニカマス
オニカマス

■英名/Great barracuda
■科目/スズキ目-カマス科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 大西洋 紅海
■大きさ/ 1〜2m

最大で2mにもなる大型のカマスです。尾びれに二本の黒線の模様があるのが特徴です。また側面の後半部分に黒い斑点があることがあります。ダイビングで非常に大きいものを見かけるときは、たいていは単独で行動しています。オニカマスが大きな群れを形成することはないようです。
ダイバーに対しての警戒心は低いようで、写真は撮影しやすいです。
学名がバラクーダとなっているため、単にバラクーダと言った場合、この種を指すことが多いようです。一方で科名が英語でバラクーダなため総称としてバラクーダと呼ぶこともあって混乱しますね。特にブラックフィンバラクーダやオオカマスの群れをオニカマスと間違って呼んでいることがあるようです。 厚生省通達による有毒魚となっていますが、ダイビングではオニカマスは危険な魚とはされていません。

ブラックフィンバラクーダ

■英名/Blackfin barracuda
■科目/スズキ目-カマス科
■地域/中・西部太平洋 東太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 1〜2m

ブラックフィンバラクーダ
ブラックフィンバラクーダ

群れの形がとてもきれいです。流れによって円形になったり幾何学的な形になります。タチャイピナクルなどのブラックフィンバラクーダの渦はとにかく巨大で圧倒されます。ダイビングで出会う大きなカマスの群れは、この種のことが多いようです。

オオカマスと非常に良く似ていますが、ブラックフィンバラクーダは尾ヒレの後端中央に突起があることから判別できます。オオカマスは尾ヒレが二又に分かれる感じになっています。

ブラックフィンとオニカマスの違い
ブラックフィンとオニカマスの違い

ピックハンドルバラクーダー

ピックハンドルバラクーダ
ピックハンドルバラクーダ

■英名/Pickhandle barracuda
■科目/スズキ目-カマス科
■地域/中・西部太平洋 東太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 1〜2m

体には縞模様があって、大きさも同じぐらいなところからブラックフィンバラクーダに似ていますが、尾びれの色が黄色で縁取りがないのが特徴です。
単独もしくは10匹ぐらいの群れでは見かけますが、ブラックフィンバラクーダのような大きな群れは作らないようです。イエローテールバラクーダーと呼ばれていることもあります。

ナイスダイブプーケットのお魚図鑑はこちら

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