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お魚図鑑、サメ、マンタ、マグロの仲間第2弾
2023/03/21

サメ、マンタ、マグロの仲間第2段

サメ、マンタ、マグロの仲間第2段

ジンベエザメを筆頭にマンタやレオパードシャークはダイバーに人気の魚達です。ジンベエザメはテンジクザメ目ジンベエザメ科に属する唯一のサメです。サメや軟骨魚類としてのみならず、すべての魚類の中で現生最大の種で、鯨類以外での最大の動物です。世界中の熱帯・亜熱帯・温帯の表層海域に広く分布します。動きは緩慢であり、基本的には人にとって危険性の低いサメである。食べ物は巨体に似合わず大量のプランクトンです。

それではプーケット、シミランで見られるサメ、マンタ、マグロの仲間をご紹介します。

ブラックチップシャーク(ツマグロ)

ブラックチップシャーク
ブラックチップシャーク

■英名/Blacktip reef shark
■科目/メジロザメ目-メジロザメ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 1〜2m

最大でも2m程度にしかならない、サメの仲間では小型の種です。背ひれの先端が黒いのが特徴です。通常は浅瀬にいることが多いようで、シュノーケリングでも見ることが出来ます。音に対して敏感で近づいていくと逃げていきます。

マンタ(ナンヨウマンタ)

■英名/Alfred manta
■科目/トビエイ目-トビエイ科
■地域/全海域
■大きさ/ 2m〜

マンタ
マンタ

長い間一種類と考えられてきたマンタですが、2009年に二種類に分けられることになりました。私たちがよく見かけるのは、このナンヨウマンタで、従来呼んでいたオニイトマキエイは、どちらかというとレアです。
この魚については、以前にリーフオニイトマキエイとナンヨウマンタという二つの和名が提唱されたのですが、最終的に一方に決まったということはなくて、世間の広まりぐらいを今後みていくことになっているようです。2013年に出版された日本産魚類検索 全種の同定 第三版ではナンヨウマンタとされているようなので、ここではナンヨウマンタとしています。
さてそのマンタは、ゆったりと泳ぐのが特徴で、ダイバーにもっとも愛されている魚の一つです。たいていの場合は、コバンザメが何匹かくっついています。ダイビング中に移動しているマンタを見ることもありますが、通常はクリーニングステーションと呼ばれるところに潜ってマンタを見ます。単独で見かける場合と、十枚程度の群れをなしている場合があります。ダイバーが追いかけると逃げてしまうので、マンタが来るのを待っていれば近づくことができます。通常、マンタはダイバーの泡を嫌いますが、まれにダイバーの泡を浴びるのを好む個体がいるようです。
もう一つの方法はプランクトンの集まっているところでマンタが捕食しているところを見るというものです。このプランクトンを食べるためにたくさんのマンタが集まってきます。
マンタは背部が灰色、腹部は白色です。上から3番目の写真のように腹側には斑点模様があって、この模様は個体ごとに違うことが知られていて、地域(ヤップなど)によっては個体識別に使われています。中には体色が黒色のものがあります。ダイバーにはブラックマンタと呼ばれています。完全に黒色になっているものと、一部白い部分が残っているものがあるようです。この写真では少し白い部分が残っています。
マンタの繁殖については、沖縄美ら海水族館で成功していて、一般的な魚のような卵生ではなく、母体から子供が生まれてくる胎生です。妊娠期間は1年程度で、生まれてくるときには2m近くになっているそうです。マンタは胎生とはいっても人間のように胎盤で子供を育てるわけではないのですが、子宮の壁にミルクを分泌する器官があって、それで子供が大きくなるのだとか。魚類とは思えないぐらいの進化ぶりですね。

イソマグロ

■英名/Scaleless tuna
■科目/スズキ目-サバ科
■地域/中・西部太平洋 インド洋 紅海
■大きさ/ 1〜2m

イソマグロ
イソマグロ

ダイビングでみかけるマグロは、ほとんどの場合はこのイソマグロです。ダイビングにおけるイソマグロは海の王者という貫禄があってダイバーにも人気があります。大きいものでは2mを超えるそうで、まさに大物!美味しそうに見えますが、イソマグロは身にしまりがなく、味はいまいちだそうです。外洋からの潮の流れのあるところに単独もしくは数匹で現れます。リチェリューロックでは、タカサゴなどの群れを追いかけているところを何度か見かけました。アップで見ると、かなり怖い顔をしていますが、警戒心が強くなかなか近づくことができません。
イソマグロは大きな群れで見ることはほとんどありません。ダイバーの泡を嫌うため、近づく場合には壁際を進んで泡を見せないようにする必要があります。日向よりは日陰を好む習性があるようです。
マグロの仲間は、血合いという魚独特の筋肉をたくさん持っています。また奇網という器官があるため変温動物といっても、水温よりは高い体温を保持できるようになっています。体型、うろこや鰭(ひれ)も水の抵抗が低くなるようになっています。高速に泳ぐために、究極の進化を遂げているという気がしますね。

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